光恩寺 弁天堂

光恩寺 弁天堂計画

Kouonji temple Bentendo Project

2023年7月
ヒノキ角材

東京藝術大学構造第一研究室
教授 金田 充弘
助手 甲斐 貴大
修士1年 関田 重太郎 
修士1年 ホウ シトウ 
修士2年 上村 陽風
修士2年 酒井 隆宏
修士2年 谷口 茉優

共同制作:神奈川大学 六角研究室

群馬県の光恩寺に置かれる弁天堂という建築のモックアップです。金田研究室で長い期間をかけて基本設計をしており、角材を「組積造(角材を積み上げていく構法)」が特徴的な建築です。実施設計と施工を担当しています。

この建築は六角形の形をしているので、六分の一をモックアップとして実際に作ってみることで、今後の施工のスケジューリングや正確な予算などを導き出すことができます。神奈川大学と共同し、学生によるセルフビルドで、実寸モックアップの制作を2023 年7 月に行いました。

職人に図面を介して発注するのではなく、誰でも制作に参加可能な「作り方」の設計が必要でした。100 本の木材のプレカットは、Grasshopper から直接切削データを書き出せるようにして神奈川大学のShopbot で加工しました。Shopbot での加工は片面からしか切削を行えず、今回のような長い木材の場合には、同じ木材の向きを変えながらジグにセットする工程があります。そこで、加工を始める前に木材の断面にタグをつけておき、木材をセットする向きを確認できるようにしました。このタグは、切削加工後の木材の運搬や、現場での組み立てまでを含めたサポートにつながりました。

撮影:ホウシトウ