Kasane

2019年 椅子課題「水平面+α」

タモ材-ナチュラルオイルフィニッシュ

W620×D620×H1050
後期テーパードギャラリー賞

椅子に対する身体のあずけ方は1通りではない。時折私たちは、肘おきに腰掛けてみたり、背もたれに寄りかかったり、気分によっては座面に座ることなく使う。その時々の「高さ」によってその姿勢は変化している。

身の回りの寸法から、身体をあずけられる「高さ」の個性を抽出する。そこに面積をもった水平面を残して、生活を抽象化したような椅子を制作した。

一度置けばその場にしっかりと固定される、棚のような重さの存在感。椅子の向きは簡単に変えられず、都度人が姿勢を変えて生活していく。

この椅子を設置して、生活の中に人が身体をあずけられるような場を作りたいと考えた。